第0回 当ブログの趣旨、対象とする読者について
当ブログは、自身の司法試験合格経験や、多くの答案添削経験から、司法試験論文で合格するための最低限度の答案の「書き方」を紹介しようとするものです。
対象としている読者は、司法試験を目指している方で、
・「たくさん答案を書いているのに答練で酷い点数が続く。自分にはセンスがないのかと不安に感じる」
・「知識量は人に負けないのに答練の点数が伸びない」
・「問題集や答練の解説を読んでも今一つピンとこない」
・「一通り教科書は読んだが、何から書いたらいいのか、答案の書き方がまったくわからない」
といった方です。こういった方たちに読んでいただければ参考になるかと思います。
ただし、当ブログはあくまで「最低限度」の「書き方」に焦点を当てるものなので、「答練ですでに合格点付近まで取れているが、上位合格を目指したい」(=「最低限度」を大きく超える)、「そもそも条文知識、論点知識がまだあまりない」(=「書き方」を知るための前提知識が大きく欠ける)という方にはあまり参考にならないかもしれません。
また、当ブログは論点への理解を深めることは目的にしていませんので、議論が浅い、最新の議論が反映されていない、と思われる部分もあるかと思います。あくまで答案の「書き方」に特化したブログであることをご理解の上でお読みいただければと思います。
※当ブログの内容は、あくまで一合格者・一添削者の見解です。読んでいて納得できたり、試してみて役立ったと実感できた範囲で利用していただければと思います。
「条文、論点知識を覚えても、それを答案のどこにどう書けばよいのかわからない」「問題集、答練の解説が今一つピンとこない」という人向けに、答案の書き方を紹介するブログです。「何を書くのか」「なぜ書くのか」「どう書くのか(具体例)」を解説します。
記事タイトル一覧は、右の「記事一覧」リンク、または「ブログアーカイブ」の►ボタンから御覧ください。
2019年5月22日水曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
第20回 再現答案・参考答案等の読み方 その3
(前のページの続きです。→その1は こちら です。) 4 再現答案、参考答案の読み方②・・ 論証、あてはめ等の実際の書き方/文例 の 仕入れ 答案の法理論的な骨組みが分かったとしても、実際の試験では、見出しだけ並べるのではなく、文章の形で答案を書かな...
-
(前のページの続きです。 →その1は こちら です。 ) (2)B 伝聞例外に当たるかの検討 ア 伝聞例外の基本構造 これは、基本的には各伝聞例外の 条文上の要件を一つずつ検討すればよい です。要件を列挙して各要件を検討する、という、 「 法適用の基本構造 」...
-
第8回 民事訴訟法答案の基本構造 その1 1 総論と具体例 民事訴訟法においても、 法適用の基本構造 のとおりに論じるのが基本です。 例えば「甲の主張は、『時機に遅れた攻撃防御方法・・・』(民訴157条)に当たるとして却下されないか」を論じる場合には、 ①法...
-
0 議論の大枠について 典型的な自由権侵害等の法令違憲答案の流れについては以前の記事で説明しましたが、今回は平等権侵害の法令違憲の場合の答案の書き方の説明です。 平等権問題の処理は通常の自由権等とやや異なる手順となりますが、その大きな流れは以下のとおりになります...
0 件のコメント:
コメントを投稿